おいしいワインを飲むためにコンサルファームで働く

ワインが好きなITコンサルタントのブログです。

【コンサルファームへの転職】コンサル業界を知ろう【転職準備編】

コンサルティングファームとは

一般企業で働いている人であれば、なんとなくは知っている、もしくは聞いたことはあるのではないでしょうか。
しかし、看護師や教師などの一般企業以外で働く社会人や、学生などの知名度は高くはないでしょう。
小学生の将来なりたい職業ランキングで名前が挙がることも、これまでもこれからもおそらくないでしょう。

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コンサルティングファームとは、一般企業の経営上や業務上の課題に対して、解決したり解決案を提案したりする企業のことです。
また、コンサルティングファームからのサービスを受ける側の一般企業のことを、コンサル用語で事業会社と呼びます。

上記定義ではあまりしっくりこないかもしれませんが、ざっくりと事業会社とコンサルティングファームの関係について理解してもらえればOKです。

事業会社との違い

まず最初にお断りを入れておきますが、筆者は事業会社で働いた経験はないので、主観的な内容になっております。
ですが、これまでプロジェクトを通して触れてきた、事業会社の社員の働き方や企業風土などを、できるだけ客観化・抽象化してまとめてみようと思います。

以下、コンサル会社と事業会社の違いについて、企業の組織や制度といった「ハード面」と、個人の働き方といった「ソフト面」に分けてまとめます。

ハード面

組織体系

事業会社は、業務上の役割などにより、組織が細分化・構造化されています。
コンサルティングファームは、一応組織化されてはいるのですが、事業会社ほどは強くなく、会社としての組織を意識することはほとんどありません。

コンサルティングファームでは、プロジェクトごとに組織の枠を超えたプロジェクトチームを組成し、その中で役割分担を行います。

評価制度

事業会社では、個々人の成果などを評価する制度はあるものの、未だ年功序列の要素が大きいです。
それ故に、無能な上司がはびこっているわけです。
コンサルティングファームでは、むしろ成果でしか評価されません。

ソフト面

社員の意識

上記のハード面での違いにおそらく起因し、働く社員の意識も変わってきます。

事業会社では、自分がどれだけ成果をあげようが評価されないことがほどんどのため、成長意識やモチベーションが低くなりがちです。
コンサルティングファームでは、逆に自分自身にコンサルとしての価値がないと、生きていけない世界であるため、常に自己研鑽をしなければなりません。

働き方

多くの事業会社では、働いた時間で給与が決められるため、労働生産性の意識が低いです。
それに対しコンサルティングファームでは、どれほど働こうが働かまいがもらえる給与は変わらないことがほどんどのため、労働生産性を常に意識して働きます。

 

以上、事業会社とコンサルティングファームの違いを、独断と偏見でまとめてみました。
かなり事業会社ディスっぽくなっていますが、そうではないです。
ミクロで見ると上記はデメリットですが、マクロで見るとそれらはメリットです。
例えば、会社全体として見てみると、社員の個々の能力に依存しないほどの体系化された事業活動を行えるという点で、メリットになりえるのです。

コンサル業界で働くための注意点(事業会社出身者向け)

事業会社からコンサルティングファームを目指す人に向けて、前もって知っておいたほうがいいことを記載します。

仕事のやり方が全く違う

上述したように、仕事のやり方や頭の使い方が、これまでと全く違います。
事業会社からコンサルティングファームに移ってきた人たちを何人も見てきましたが、ほとんど100%の人がこの違いを感じています。
そして、その違いを受け入れ、柔軟に対応できる人だけが、コンサルタントとして活躍できています。

労働時間は関係ない

働き方改革により、ここ1~2年でコンサル業界も変わった気がしますが、未だコンサル=激務というイメージはその通りだと思います。

筆者も最高で月300時間の残業をしたことがありますが、給与は残業0時間の時と同じです。
もはやブラック企業以外の何物でもないですよねw

それでも割り切って働ける気合のようなものが必要かもしれません。

コンサルティングファームの種類

コンサルティングファームは星の数ほどあるのですが、ここでは戦略系、総合系、IT系、シンクタンク系だけ紹介します。

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コンサルファームの種類

戦略系

マッキンゼー、ボスコンなど、企業の経営戦略などの最上流のコンサルティングを行うファームです。
年収・激務度・就職難易度は非常に高いです。

総合系

DTC、PwCアクセンチュアなど、戦略系・業務系といった上流から、システム導入といった下流まで、様々な案件をこなすコンサルティングファームです。

IT系

IT案件に特化したコンサルティングを行うファームです。

シンクタンク

銀行や証券会社を親に持つコンサルティングファームです。

 

なお、筆者が所属しているのは、総合系コンサルティングです。
ですので、本ブログでは、特に総合系ファームに特化して記事を書こうと思います。

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産地でワインを選ぼう【導入編】

以前の記事で、ぶどう品種でワインを選ぶことについて記載しました。

winesuki.hatenablog.com

今回からは、少しレベルアップして、産地でワインを選ぶことについて記載していきたいと思います。

なぜ産地で選ぶのか?

産地でワイン選びができるようになれば、よりスマートに自分の求めるワインにたどり着くことができるのです。

たとえば、ワインショップでワインを選ぶことを考えてみましょう。
多いところだと1000種類のワインを取り扱っているお店があります。
そこでなんのあてもなくワインを選ぶとなると、もはや宝くじのような感覚に近く、 選んだワインが自分の好みかどうかは、運でしかないわけです。

では、もし産地でワインを選ぶことができればどうでしょうか。
たとえば、フランスのアルザス地方のワインが飲みたいとするならば、
1000種類ある中の、ほんの10種類程度に絞られるわけです。
さらに、「アルザスリースリングの白ワインで、値段が2000円台までのもの」とまで決めちゃえば、もう2~3種類ぐらいに絞れちゃいそうです。

しかも、ワインショップでは産地別でワインが陳列されていますよね。
もはや店に入ってから一瞬でワインを選ぶことができるのです。

産地で何がわかるのか?

では、産地だけでワインの何がわかるのでしょうか。

特徴がわかる

産地によって、ワインに使用されるぶどう品種が異なります。

たとえば、ボルドーの赤ワインは、カベルネ・ソーヴィニヨンなどを使用し、重厚なワインを作り上げていますが、
ブルゴーニュの赤ワインは、ピノ・ノワールを使用し、繊細な軽いワインを作ります。

また、同じ品種でも、ぶどうを栽培する環境の違い(気温や天候、土壌の違い)によって、ワインの味わいに変化が生まれます。
このぶどうを育てる環境のことをフランス語でテロワールといいます。
ワインの味わいや香りだけでなく、テロワールを感じながらワインを楽しむことが、よりワインを深く楽しめることに繋がるのです。

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レベルがわかる

ワインを生産するそれぞれの国には、原産地呼称などといった制度が定められています。
たとえば、ボルドー産ワインを名乗るためには、原料や生産方法などの厳しい基準をクリアしなければならないのです。

そうすることで、低品質なワインの流通を防ぎ、「ボルドー」というブランド価値を下げないようにしているわけです。
また、消費者にとっても、ある程度の基準をクリアしているという安心感につながるわけです。

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原産地呼称の詳細については、個別の産地についての記事を書く際に解説しようと思います。

どこでワインが作られている?

インベル

ぶどうの生育には、暑すぎず・寒すぎずといった気候の条件があり、およそ北緯・南緯30~50度の地域にて栽培されています。

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インベル

この北緯・南緯30~50度の地域をワインベルトと呼び、フランスやイタリアを始めとするヨーロッパ諸国や、アメリカ・チリ・南アフリカ・オーストラリア・ニュージーランド・日本といったワインを生産する国々が含まれます。

国別ランキング

では、国別にワイン生産量を見てみましょう。

OIVという組織が発表しているデータをもとに、国別のランキングを作成しました。

No. Continent Country Value
1 Europe Italy 50,920
2 Europe France 45,367
3 Europe Spain 39,670
4 America United States 23,715
5 Asia China 13,217
6 Oceania Australia 13,100
7 Africa South Africa 10,531
8 America Chile 10,143
9 America Argentina 9,447
10 Europe Germany 9,013
11 Europe Russian Federation 6,646
12 Europe Portugal 6,010
13 Europe Romania 3,267
14 Oceania New Zealand 3,139
15 Europe Hungary 2,545
16 Europe Greece 2,490
17 Europe Austria 1,953
18 America Brazil 1,257
19 Europe Bulgaria 1,206
20 Europe Ukraine 1,123
21 Europe Switzerland 1,077
22 Asia Georgia 884
23 Asia Japan 789
24 Europe Republic Of North Macedonia 785
25 Europe Croatia 760

2016年のデータ 単位:1000hl(ヘクトリットル)=10万リットル

世界中でワインが作られていることがわかります。

旧世界と新世界

ワインの生産国は、旧世界と新世界という2つに大きく分類されます。

旧世界とは、フランス・イタリア・スペイン・ドイツを始めとする、古くよりワイン作りが盛んな国々のことを指します。
一方、新世界とは、アメリカやチリ、オーストラリア、南アフリカ、日本といった、比較的ワインの歴史が新しい国々のことを指します。

旧世界のワインは、原産地呼称などの制度がガチガチに整っており、ワインの産地ごとの特徴がはっきりしています。
それに対して新世界のワインは、それほどまでに制度が整っていないのと、ワイン生産者の新規参入も盛んであり、色々な個性のワインが楽しめます。

また、同じクオリティのワインでも、新世界のワインのほうが価格は安い傾向にあります。
ただ、一概に新世界が大衆向きの安ワインしか作っていないかというと、そういうわけではなく、たとえばアメリカカリフォルニアのナパバレーなど、高級ワインを生産している産地は存在しています。

世界を旅する気分で、今日のワインを選ぶのも楽しいかもしれません。

【おすすめワイン紹介あり】品種の特徴を知ろう!白ワイン編【辛口】

白ワイン、今回は特に辛口の白ワインについて触れたいと思います。

 前回の振り返り

winesuki.hatenablog.com

前回の記事では、白ワインは甘口か辛口かで選ぶことがスタートだとかなり雑に述べました。。

今回は、特に辛口の白ワインについて触れたいと思います。

そもそも辛口ってなに?

ワインや日本酒の味の表現として、よく使われるのが、甘口・辛口という表現です。

甘口とは、その名の通り「甘い」という意味なのですが、
辛口って何かピンとこなくないですか?

普段お酒を飲まない人からすると、spicyとかhotという意味かと誤解されそうです。
辛口とは、めちゃくちゃ噛み砕いていうと、「甘くない」という表現がよいかなと思います。

そもそもお酒を作るアルコール発酵により、原料の糖分がアルコールに変えられます。
アルコール発酵の結果、残った糖分の量が多いものが甘口、少ないものが辛口となるわけです。

ちなみにお酒の辛口という言葉は、英語ではdry、フランス語ではsec、ドイツ語ではtrockenと表現されます。
いずれも「乾いた」という表現です。
糖分が少なく、アルコールがダイレクトに感じられるため、スッキリと乾いたような味わい。
日本語の辛口よりは断然しっくりきますね。

白ワインの代表的な品種

今回は、白ワインの代表的な品種として、独断と偏見で6品種を選びました。

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白ワインの代表的な品種

シャルドネ

普段ワインを飲まない人でも、一度は聞いたことがあると思います。
白ワインの品種で最もポピュラーなのが、このシャルドネです。

フランスを始め、世界中で栽培されており、産地によって味わいが全く変わるため、
品種としての個性を掴みづらいぶどうです。

そのため、「あー今日はシャルドネが飲みたい」とはあまりならないのですが、
「何でもいいから白ワインが飲みたい」って時に、とりあえず選びましょう。笑

ちなみに小話として、一昔前の世界のワイン通の中で、「ABC」という略語が流行ったそうです。
Anything But Chardonney and CabernetSauvignon
シャルドネカベルネソーヴィニヨン以外のワインが飲みたい!!

そういう言葉ができるほどに、白ワインといえばシャルドネ、赤ワインといえばカベルネソーヴィニヨン
という、まさにワインの代名詞的な品種なのです。

ゲヴェルツトラミネール

二番目にこの品種を出すのはどうかと思うのですが(笑)
ライチのような個性的な香りと味わいが特徴の品種です。

酸味は穏やかで、ほのかに苦く、しっかりとした果実味が味わえます。

産地はフランスのアルザス地方やドイツが代表的で、
ワインショップのアルザスワインドイツワインのコーナーによく見かけます。

ぜひ一度はこの個性的な品種を味わってみてください。

ソーヴィニヨン・ブラン

シャルドネ同様、このソーヴィニヨン・ブランも世界中で栽培されている、
ポピュラーな白ぶどう品種です。

スッキリとした酸味と、爽やかなハーブや青草の香りが特徴的です。

筆者はこのソーヴィニヨン・ブランが好きで、夏の暑い日には必ずこれを選びます。

ニュージーランドやチリなどの、安いワインがよく売られているので、
ぜひ夏の暑い日の仕事終わりにおすすめします。

リースリング

こちらのぶどうも、世界的にポピュラーな白ぶどう品種です。
果実味が強く、華やかな香りとスッキリした酸味で、バランスのよいワインを作り出します。

ゲヴェルツトラミネールと同様、フランスのアルザス地方やドイツなどが代表的な産地です。

また、辛口ワインだけでなく、甘口ワインもよく売られています。

ピノ・グリ

筆者が大好きな、ピノ・グリ。

他の白ワインは、夏の暑い日などさっぱりしたい時に飲みたいものが多いのですが、
ピノ・グリの白ワインはちょっと違います。

他の白ワインにはない、コクが深く、強いミネラル感のある、
まるで赤ワインのような、そんなワインを作ります。

ぜひ一度お試しください。

甲州

日本を代表する白ぶどうといえば、この甲州です。

日本人のような控えめな果実味と、スッキリした酸味が、薄味の日本料理によくマッチします。

山梨旅行に行った際は必ず甲州ワインを買いましょう!

品種別おすすめワイン

シャルドネ

2000円台)シャブリ ジョゼフ・ドルーアン

白ワインといえば、シャブリでしょう。

2000円台でこのクオリティのシャブリはなかなか無いですね。

2000円台)モンテス・アルファ シャルドネ

コストパフォーマンスで優れる、チリのシャルドネです。

豊かな果実味が感じられます。

ゲヴェルツトラミネール

3000円台)トリンバック ゲヴェルツトラミネール

フランスアルザス地方の名門、トリンバックのゲヴェルツトラミネールです。

ライチのような果実味が癖になります。

ソーヴィニヨン・ブラン

1000円台)セラー・セレクション ソーヴィニヨン・ブラン

ニュージーランドソーヴィニヨン・ブランはレベルが高いです。

そのニュージーランドを代表するワイナリー、シレーニのソーヴィニヨン・ブランです。

2000円台)サンセール パスカル・ジョリヴェ

フランス・ロワール地方の有名産地サンセールのワインです。

ソーヴィニヨン・ブランのスッキリした酸味と、ミネラルが感じられる高級感のあるワインです。

リースリング

1000円台)ファルケンベルク ピースポーター・ミヘルスベルク・リースリング

甘口ドイツワインです。

すっきりした酸味を合わせ持っており、くどくない甘口ワインです。

3000円台)トリンバック リースリング レゼルヴ

再びで申し訳ございません。トリンバックです。

リースリングの特徴である、スッキリした酸味が楽しめます。

ピノ・グリ

3000円台)トリンバック ピノ・グリ レゼルヴ

またまたトリンバックです。すみません、単純に好きなのです。

コクのある果実味とミネラル感が感じられ、めちゃくちゃ美味しいです。

甲州

1000円台)ロリアン 勝沼甲州

甲州勝沼を代表する白百合醸造甲州ワインです。

酸味が強く、スッキリとした味わいが楽しめます。

2000円台)シャトー・メルシャン 甲州きいろ香

ボルドー大学の研究室とシャトー・メルシャンが共同で開発したワインです。

上品な酸味と香り高い高品質なワインです。

【おすすめワイン紹介あり】品種の特徴を知ろう!赤ワイン編②【他にもある、色々な品種】

 前回の振り返り

winesuki.hatenablog.com

前回の記事では、赤ワインの主要品種として6種を紹介しました。

それらをまずは抑えておけば、レストランでもワインショップでも、
ワイン選びに困ることはまず無いかと思うのですが、
いやいや世界にはもっと多くのワインがあるのです。

今回はもう少しだけ幅を広げて、いろいろな品種を見ていきましょう。

まだまだある!赤ワインのぶどう品種

世界には1000を超えるワイン用のぶどう品種があるとされていますが、
今回は有名な品種を独断と偏見でさらに6つ選出し、紹介したいと思います。

前回紹介した主要品種6つと、今回紹介する6つ、合わせて12品種抑えることができれば、
もはやワイン通と呼べるのではないでしょうか。

レストランでのワイン選びが楽しみになること間違いなしです。

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他にもある、色々な品種

重いワインを作るぶどう品種

飲みごたえのある重いワインを作り出すぶどう品種について、
一つずつ見ていきましょう。

サンジョヴェーゼ

コスパが良く、多種多様なイタリアワイン。
そのイタリアの代表格であるぶどう品種が、サンジョヴェーゼです。

あまり聞き馴染みのない品種ですが、
イタリアのトスカーナ州でサンジョヴェーゼを使って作られる、
キャンティキャンティ・クラシコというワインが有名ですので、
ぜひワインショップなどで見つけてみてください。
1本1000~2000円台で買えるような、お手頃なワインがたくさんあります。

このサンジョヴェーゼは、カベルネ・ソーヴィニヨンのような濃い色合いと、
しっかり飲みごたえのある重いワインを作り出します。

そしてなんと言っても特徴的なのが、スミレの花に形容される香り。
スミレ、と言っても多分イメージできないと思うので、
ぜひ一度口にしてみてください。
もしかしたらドハマリするかも。。

ネッビオーロ

こちらもイタリアを代表するぶどう品種です。

ネッビオーロで作られるワインは薄い色合いをしており、
おや?軽めのワインかな?と思いながら口にすると、
しっかりした酸味と渋味で、口の中がびっくりしちゃうような、そんな感じです。

ネッビオーロは、主にイタリアのピエモンテ州で作られており、
「王のワイン、ワインの王」と呼ばれるバローロや、
そのバローロの弟分と言われるバルバレスコというワインが非常に有名です。

ただし、バローロバルバレスコはそれなりの値段がしちゃいます。
少なくとも5000円ぐらいはします。
ちょっと贅沢をしたい日に、ぜひお求めください。

マルベック

このマルベックは、アルゼンチンを代表するぶどう品種で、
カベルネ・ソーヴィニヨンを思わせるような重いワインを作り出します。

そのしっかりとした酸味と渋味は、なんと言っても肉料理に非常に相性がいいです。

フレンチの上質な肉料理、というよりは、いきなりステーキのようなガッツリ系の肉料理にぴったりです。

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テンプラニーリョ

「天ぷら・・・」ではなく、テンプラニーリョというスペインを代表するぶどう品種を紹介します。

ちなみに、本記事で紹介するぶどう品種の中で、筆者の一番好きな品種です。

華やかな果実味が魅力的で、熟成を経ると複雑味を増し、多様な味わいのワインを作り出します。

とくに熟成されたワインを飲んでほしいです。
テンプラニーリョのワインを探す際は、クリアンサレゼルヴァグラン・レゼルヴァ
という種類のスペインワインをおすすめします。

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ジンファンデル

安旨ワインが多い、カリフォルニアを代表するぶどう品種であるジンファンデル。
なんと言っても豊かな果実味が特徴で、しっかり飲みごたえがあるワインを作り出します。

さすがカリフォルニアワインというべき、コスパの良いワインがたくさんあります。
テンプラニーリョが好きになれば、ジンファンデルも間違いなく好きになると思います。

ちなみに、イタリアではプリミティーヴォと呼ばれていますが、
ジンファンデルと同じ品種です。

軽いワインを作るぶどう品種

あまり軽いワインを作るぶどうって無いな。。
一つだけ紹介したいと思います。

マスカット・ベーリーA

このマスカット・ベーリーAですが、実は我が国日本を代表する黒ぶどう品種であります。

ワインを国外に輸出する際には、ワインの国際組織であるOIVで認められているぶどう品種しか、
ラベルへの品種名の表記が認められていません。

日本固有品種では、黒ぶどうのマスカット・ベーリーAと、白ぶどうの甲州
この2品種のみがOIVに認められているのです。
すなわち、日本ワインを世界に広めるための重要な品種であるのです。

さて、このマスカット・ベーリーAですが、ガメイ(ボジョレーヌーボーのぶどう)のような
軽やかでいちごのような味わいのワインを作り出します。
ピノ・ノワール、ガメイと来たら次はマスカット・ベーリーAですね。

山梨などにワイナリー巡りをした際は、必ず買って帰ってほしいです。

品種別おすすめワイン

サンジョヴェーゼ

(2000円台)ペポリ キャンティ・クラシコ

サンジョヴェーゼといえば、イタリアトスカーナ

トスカーナといえば、キャンティキャンティ・クラシコです。

当たり外れの多い印象のある、キャンティキャンティ・クラシコですが、このワインはおすすめです。

(3000円台)レ・ディフェーゼ

イタリアトスカーナの超有名ワイナリー、サッシカイアのサードラベル。

サンジョヴェーゼの特徴が感じられる、ハイクオリティなワインです。

非常におすすめします。

ネッビオーロ

(3000円台)フォンタナフレッダ バローロ

ワインの王と称される、バローロ

バローロは高級品ですが、この値段なら十分手が出せます。

(5000円台)バルバレスコ プルノット

バローロを飲んだなら、バルバレスコも飲んでみてほしいです。

名門ワイナリー、アンティノリが手掛けるプルノットのバルバレスコです。

マルベック

(1000円台)レゼルヴァ マルベック ボデガ・ノートン

アルゼンチンを代表するワイナリーであるボデガ・ノートン

マルベックの豊かな果実味が感じられます。

(2000円台)カイケン ウルトラ マルベック

チリの有名ワイナリー、モンテスがアルゼンチンで手掛けるワインです。

圧巻のコストパフォーマンスです。

 

テンプラニーリョ

(2000円台)セレステ クリアンサ トーレス

スペインの有名ワイナリー、トーレスが手掛けるテンプラニーリョ100%で作るワインです。

豊かな果実味と、バランスの良い渋味と酸味で、飲みやすさは抜群です。

ラベルもおしゃれでいいですね。

(3000円台)マルケス・デ・ムリエタ レゼルヴァ

スペインのリオハを代表するワイナリー、マルケス・デ・ムリエタのワイン。

木樽での熟成由来の深みのある香り、味わいを感じられます。

ジンファンデル

(2000円台)マンモス ジンファンデル

ラベルのインパクトに負けないぐらいパワフルなボディを持ってます。

熟成由来のアロマもしっかりと感じられます。

(3000円台)ヴィントナーズ・リザーヴ ジンファンデル

ジンファンデルといえばカリフォルニアでしょう。

非常にバランスが取れた味わいで、コストパフォーマンスが高いです。

マスカット・ベーリーA

(1000円台)ジャパンプレミアム マスカット・ベーリーA

サントリーが手掛ける登美の丘ワイナリーのワインです。

赤い果実の味わいで、軽くて飲みやすいワインです。

(1000円台)シャトー・メルシャン 山梨マスカット・ベーリーA

山梨で最も有名であろうシャトー・メルシャンのマスカット・ベーリーAで作ったワインです。

薄味の日本食にとってもよく合います。

【おすすめワイン紹介あり】品種の特徴を知ろう!赤ワイン編①【まずは主要品種】

前回の記事では、ワインの選び方について触れました。
今回は、もう少し詳しく、赤ワインの代表的な6品種について解説しようと思います。

前回の振り返り

winesuki.hatenablog.com

前回の記事では、まずは、カベルネ・ソーヴィニヨンピノ・ノワールを飲み、
どちらが好みかを知るところがスタートだと述べました。

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カベルネ・ソーヴィニヨンピノ・ノワールの比較

簡単に言うと、渋みのしっかりした飲みごたえのある重いワインが好きか、
あるいはスッキリとした酸味の軽いワインが好きか、
自分の好みのざっくりとした方向性を固めようということです。

自分の好みの方向性がなんとなくわかったら、以下を読み進めてください。

赤ワインの代表的なぶどう品種

今回は、特によく見かける代表的な6種類のぶどう品種を取り上げます。

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赤ワインの代表的なぶどう品種

重いワインを作るぶどう品種

カベルネ・ソーヴィニヨン

すでに説明しておりますが、赤ワインをつくるぶどう品種で、最も有名な品種です。

強い渋みのどっしりと重いワインを作り、
フランスボルドーを始め、世界中で栽培されています。

アルコールが好きな方や、普段からコーヒーを飲まれている方には、おそらくカベルネ・ソーヴィニヨンの虜になるのではないでしょうか。

まずはコスパの良い、チリワインから手を伸ばし、
カベルネ・ソーヴィニヨンをもっと飲みたいという気持ちに掻き立てられたら、
ボルドーワインにも手を伸ばしてみましょう。

シラー

シラーという品種も、カベルネ・ソーヴィニヨンと同様、重い赤ワインを作り出します。

こちらの品種は、黒胡椒のようなスパイスの風味がすることが特徴で、
筆者も大好きな品種の一つであります。

産地としては、フランスのローヌ地方が有名ですが、
オーストラリアではシラーズと呼ばれ、オーストラリアを代表するぶどう品種であり、世界的にも有名です。

オーストラリアのシラーズは、ワインショップなどで手軽な値段で手に入るので、
ぜひ一度試してみるとよいと思います。

メルロ

メルロは、カベルネ・ソーヴィニヨンと比較すると、軽やかでまろやかな渋みのある上品なワインを作り出します。

カベルネ・ソーヴィニヨンまでは渋くなく、ピノ・ノワールよりもしっかりした
中間的なワインを飲みたいときは、ぜひこのメルロをおすすめします。

代表的な産地としてはボルドーが挙げられますが、メルロも世界中で栽培されています。
ボルドーでは、大抵がカベルネ・ソーヴィニヨンブレンドアッサンブラージュ)して作られていますが、
ボルドーの一部やその他の国では、メルロ100%で作られるワインもよく見かけます。
特に有名なのが、シャトー・ペトリュスというワインです。

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もちろん筆者は飲んだことがありません。

また、日本でも栽培が盛んで、特に長野のメルロは評判です。
ぜひ長野を訪れた際は、お土産に長野のメルロをおすすめします。

グルナッシュ

グルナッシュという品種も、重すぎず軽すぎずのバランスの取れたワインを作り出します。
プルーンのような豊かな果実味が特徴です。

レストランやワインショップなどでもよく売られているので、ぜひ試してみて下さい。

主な産地としては、フランスのローヌ地方やスペインが有名です。
スペインではガルナッチャと呼ばれていますが、グルナッシュと同じ品種です。

ローヌ地方は、ボルドーブルゴーニュと比べるとあまり聞き慣れないかもしれますが、
グルナッシュやシラーを始めとする様々な品種でワインが作られています。
値段もボルドーブルゴーニュほど高くなく、コスパの良い上質なワインが見つけやすい印象です。
ぜひローヌワインをお試しください。

軽いワインを作るぶどう品種

ピノ・ノワール

すでに触れましたが、ピノ・ノワールはスッキリとした酸味の軽やかなワインを作り出します。
カベルネ・ソーヴィニヨンのような渋みが苦手な方や、普段あまりお酒を飲まないような女性におすすめします。

ピノ・ノワールの産地として有名なのは、なんと言ってもブルゴーニュでしょう。
普段ワインを飲まない人でも、一度は聞いたことがあるであろう、
ロマネ・コンティというワインも、ピノ・ノワールから作られるブルゴーニュワインです。

ロマネ・コンティなんて、私は一生飲むことはないでしょう。。。
HIKAKINさんがダウンタウンなうで振る舞っていたのが印象的でした。

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ロマネ・コンティは行き過ぎにしても、やはりブルゴーニュワインはそれなりに高いです。
安くて美味しいニュージーランドピノ・ノワールがおすすめです。

ガメイ

ガメイも、ピノ・ノワールと同様、軽いワインを作り出します。
ガメイで作られるワインは、大抵が長期熟成しないいわゆる早飲みワインで、
これでもかというほどの果実味が特徴です。

ガメイという品種は、あまり聞き馴染みが無いかもしれませんが、
実は殆どの方が飲んだことがあるのではないでしょうか。
そうです、日本人が大好きなボジョレーヌーボーを作り出す品種なのです。

ボジョレーヌーボーとは、フランスのボジョレー地方で作られる新酒(ヌーボー)という意味で、
その年に収穫されたガメイというぶどうを使って作られたワインのことを言います。

ボジョレーヌーボー以外にも、ボジョレーワインは通年売られており、
コスパがよいので、ぜひボジョレーワインを試してみてはいかがでしょうか。

品種別おすすめワイン

カベルネ・ソーヴィニヨン

(2000円台)モンテス アルファ カベルネ・ソーヴィニヨン

コスパ最強のチリを代表するワイナリー、モンテスのカベルネ・ソーヴィニヨンです。
カベルネ・ソーヴィニヨンの特徴をシンプルに感じられ、最初に飲むべき1本と言えると思います。

(2000円台)ル・オー・メドック・ド・ジスクール

3000円までで買えるボルドーワインの中で、筆者が圧倒的におすすめするワインです。
渋み・酸味のバランスが絶妙で、いつまでも飲んでいたいワインです。

(9000円台)ケイマス・ヴィンヤーズ カベルネ・ソーヴィニヨン

カリフォルニアの名産地ナパ・ヴァレーの、超ハイクオリティワイン。
カベルネ・ソーヴィニヨンの力強さとワインの奥深さを感じられます。
9000円以上するので気軽には飲めないですが、その値段以上の幸福体験を得られると思います。

シラー

(1000円以下)イエローテイル シラーズ

オーストラリアといえば、シラーズ。
そのオーストラリアを代表する安旨ワイン、イエローテイルのシラーズです。

(3000円台)クローズ・エルミタージュ シャトー・ド・サンコム

フランスはローヌ地方を代表するシャトー、サンコムのシラーです。
シラーの特徴である、黒い果実とスパイスのアロマが存分に感じられます。

メルロ

(2000円台)シャトー モンペラ ルージュ

ボルドーワインのパワフルさを感じられる1本です。
漫画『神の雫』で紹介され、超人気ワインとなりました。
このレベルのボルドーワインが2000円ほどで買えるのは驚きです。

(5000円台)五一わいん 桔梗ヶ原メルロー

メルロ100%で作られる、日本ワインです。
木樽での熟成由来のアロマが感じられ、高級な印象を与えます。
日本ワインのレベルの高さを感じられます。

グルナッシュ

(2000円台)グラン・サングレ・デ・トロ・レゼルヴァ

スペインを代表するワイナリー、トーレスのワインです。
コストパフォーマンスが高く、非常に優秀なワインなので、何度もリピートしてます。

(5000円台)ジゴンダス シャトー・ド・サンコム

グルナッシュの名産地、フランスローヌ地方のジゴンダスです。
ジゴンダスは高品質なワインで知られておりますが、5000円台で割と手軽に飲めるのでおすすめです。

ピノ・ノワール

(1000円台)シレーニ セラー・セレクション ピノ・ノワール

ピノ・ノワールの産地として高い評価を得ている、ニュージーランドのワインです。
1000円台で買えるので、ピノ・ノワールを試してみる際にはちょうどいいです。

(3000円台)ブルゴーニュ ルージュ アンリ・ボワイヨ

もはや村名ワインレベルの地区名ワインです。
この値段で美味しいブルゴーニュワインを見つけるのは難しいですね。

ガメイ

(2000円台)ブルイィ アンリ・フェッシ

ボジョレー・ヌーボーで圧倒的人気を誇るアンリ・フェッシのボジョレー村名ワインです。
ボジョレーはボジョレー・ヌーボーだけじゃないんです!

(3000円台)ムーラン・ナ・ヴァン ヴィエイユ・ヴィーニュ

こちらもボジョレーの村名A.O.C.ムーラン・ナ・ヴァン。
村名ワインがこの値段で買えるなんて、ボジョレー最高ですね。

もうワイン選びで悩まない!自分好みのワインを選ぶ方法

前回の記事で書いたように、ワインは難しい・わからないというのが、
ワインを飲もうと思わない原因だと思います。
ワインを飲むための第1歩は、ワインを好きになることです。

では、どうすれば、ワインを好きになるのか。
それは、自分の好みを知ることです。

なぜワインの好みがわからないのか

そもそもなぜ、ワインの好みがわからないのでしょうか。
他のお酒と比較しながら考えてみましょう。

ビールの場合

普段お酒を飲んでいる人であれば、少なくともビールの好みは明確にあるのではないでしょうか。

普段口にするビールって、日本のビールに限れば大手4社がほとんどで、
おそらくその4社全てのビールを飲んだことがあると思います。

つまり、あまり選択肢がないために、必然的に飲み比べができているのです。

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日本の代表的なビール

無論、4社以外にもビールメーカーはいますし、
普段飲んでいるビール(ピルスナーと呼ばれます)以外にも、エールやスタウトといったように
様々な種類のビールがあります。

でも少なくとも、スッキリしたのど越しのスーパードライが好き、だったり、
エビスビールのコクのある苦味が好き、といった好みをほとんどの人がもっているのではないでしょうか。

日本酒の場合

日本酒はビールと違って、選択肢が多いと感じます。
ですが、ある程度の好みはわかるのではないでしょうか。

おそらくほとんどの人が、甘口・辛口といった分類で、日本酒を選んでいるのではないでしょうか。

しかも、日本酒の場合は、甘口か辛口かをラベル等でひと目で見分けることができます。
日本酒度と呼ばれる、プラスかマイナスの数値がその基準値です。
(他にも酸度と呼ばれる数値も記載されています。)

つまり、日本酒の場合も、「細かいことはわからないけど、とにかく辛口!」
といったように、好みで選ぶことができるのです。

ワインの場合

ではなぜ、ワインを選べないのでしょうか。

それはおそらく基準と選び方がわからないからではないでしょうか。

ビールのように、全ての銘柄を飲み比べるわけにもいかないし、
日本酒のように、ラベルにどんな味わいかが書かれているわけでもありません。

それでは、どうやってワインを選べばよいのでしょうか。

ワインの好みを見つけるには

これからワインを飲めるようになりたいと考えている方向けに、
ワインをどうやって選べばよいのかを説明します。

まずはぶどう品種で選べ

選び方は人それぞれではあるのですが、最初はぶどう品種で選ぶことをおすすめします。

そもそもワインは、他のお酒とは違い、原料はぶどうのみです。
たとえば、ビールだと麦・ホップ・水、日本酒だと米や水などの複数の原料を用いて作られています。

何が言いたいかというと、ワインの場合、ぶどうの味がワインの味にダイレクトに影響するのです。
つまり、ぶどうの特徴を知り、好みのぶどうがわかれば、自ずと好みのワインがわかるようになるのです。

赤ワインの選び方

ぶどう品種を細かく挙げだすときりがないので、ここでは最初の1歩について触れます。
詳しい説明は、今後の記事にとっておきます。

赤ワインを選ぶために、なによりもまず抑えるべきぶどう品種は、たったの2つです。
それは、カベルネ・ソーヴィニヨンピノ・ノワールです。

飲み屋のメニューに書かれていたり、もしかしたら耳馴染みがあるかもしれません。
長ったらしいカタカナで書かれたワインの名前が、日本人をワインから遠ざけている理由の一つかもしれません。。

この2つの品種は、まったく対照的な品種なので、
どの品種のワインが好きかを選ぶ最初の基準となるにはふさわしい2つなのです。

カベルネ・ソーヴィニヨン

まず、カベルネ・ソーヴィニヨンは、どっしりとした渋みの強い赤ワインを作り出します。
味わいとしては、カシスやブラックベリーなどの黒い果実などが近いです。

フランスボルドーという有名な産地で作られる赤ワインは、カベルネ・ソーヴィニヨンを使って作られています。

ピノ・ノワール

対照的にピノ・ノワールは、渋みが少なくスッキリとした酸味の軽やかな赤ワインを作り出します。
味わいとしては、イチゴやラズベリーなどの赤い果実などが近いです。

フランスブルゴーニュという有名な産地で作られる赤ワインは、ピノ・ノワールを使って作られています。

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カベルネ・ソーヴィニヨンピノ・ノワールの比較

まずは、この2つの品種のワインを飲み比べてみて、自分の好みがどちらかを知りましょう。
ちなみに、いきなりボルドーブルゴーニュに手を出すよりも、チリやニュージーランドなどのワインをおすすめします。
なぜなら、安いからです。(しかもクオリティが高い。)

ボルドーブルゴーニュのワインでも、安いワインを見かけますが、
ハズレ率がすごく高いという印象です。

白ワインの選び方

白ワインの場合は、品種で選ぶよりも前に、まず甘口か辛口かで選びましょう。

甘口辛口の違いは至ってシンプル。甘いか甘くないか、です。

すごく短絡的に言うならば、
「お酒はあまり好きじゃない。ジュースのようなお酒が好き」という方は甘口を。
「スッキリした酸味を味わいたい」という方は辛口を選ぶとよいです。笑

品種による特徴ももちろんあるのですが、
赤ワインのようにわかりやすく二分できるような対称的な品種がないため、
まずは甘口か辛口かで選べばよいと思います。
品種による違いについては、次回以降の記事で触れさせていただきます。

まとめ

ワイン選びの第1歩について説明しました。

赤ワインはカベルネ・ソーヴィニヨンピノ・ノワールのどっち。
白ワインは甘口か辛口のどっち。

まずは大きい分類から、自分の好みを知るのがよいと思います。

なぜ日本人がワインを飲まないのか?独断と偏見で分析

かなり主観的な意見ですが、筆者の周りで日常的にワインを飲んでいる人は極めて少ないと感じます。
果たして、日本人はワインを飲まないのでしょうか。
客観的な数字から、紐解いていきます。

ワイン消費量に関するデータ

OIV という組織が発表しているデータをもとに、国別のランキングを作成しました。

国別ワイン消費量ランキング

No. Continent Country Value
1 America United States 31,684
2 Europe France 27,114
3 Europe Italy 22,400
4 Europe Germany 20,200
5 Asia China 19,162
6 Europe United Kingdom 12,919
7 Europe Russian Federation 10,457
8 Europe Spain 9,850
9 America Argentina 9,416
10 Oceania Australia 5,380
11 America Canada 4,996
12 Europe Portugal 4,686
13 Africa South Africa 4,369
14 Europe Romania 3,818
15 Asia Japan 3,506
16 Europe Netherlands 3,416
17 America Brazil 3,112
18 Europe Belgium 3,000
19 Europe Switzerland 2,699
20 America Chile 2,433

2016年のデータ 単位:1000hl(ヘクトリットル)=10万リットル

上位には、アメリカやヨーロッパの先進諸国がランクインしています。
そして、15位には日本がランクイン。
アメリカ・フランスとは桁が1つ違っていますが、それでもなかなかの順位では?

国別一人あたりワイン消費量ランキング

続いて、一人あたりのワイン消費量を見てみましょう。

No. Continent Country Value
1 Europe Luxembourg 54.2
2 Europe Portugal 52.5
3 Europe France 51.2
4 Europe Slovenia 45.8
5 Europe Italy 43.6
6 Africa Seychelles 41.4
7 Europe Switzerland 37.7
8 Europe Croatia 33.6
9 Europe Austria 32.4
10 Oceania New Caledonia 32.4
11 Europe Belgium 31.9
12 Africa Sao Tome And Príncipe 31.8
13 Africa Namibia 30.3
14 Europe Sweden 29.2
15 America Argentina 28.7
16 Europe Germany 28.4
17 Europe Hungary 27.7
18 Oceania Australia 27.5
19 America Antigua And Barbuda 26.3
20 Oceania New Zealand 25
66 Asia Japan 3.2

2016年のデータ 単位:リットル 

なんと66位という結果に。
やはり日本人はワインをあまり飲まないという裏付けになっているのではないでしょうか。

日本人がワインを飲まない理由

ではなぜ日本人はワインを飲まないのでしょうか。
ここからは筆者の偏見の混じった主観的意見となりますので、ご容赦ください。

おおきく以下の3つの理由があると考えます。

理由その① 高いというイメージ

ワインを普段飲まない人が、ワインを飲むとしたら・・・と考えると、
フレンチなどの高級レストランではないでしょうか。

そこで、ワインリストを手にし、数万~数十万もする値段に絶望し、
「やはり俺はワインに手を出してはいけないのだ」と心でつぶやきながら、
一番安いワイン(もしくは二番目に安いワイン)を指差し、
「じゃあ、これで・・・」とつぶやくのです。

もはやワインとソムリエは悪魔のように見えることでしょう。

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しかし、ワインは世界中で作られており、その銘柄の数は100万を超えると言われており、
値段もピンからキリまであるのです。

そのような高級レストランで出されるワインは、ピン中のピンであることを忘れてはなりません。

つまり、ワインは高いものばかりではないのです。

理由その② 知識というハードル

ワインを飲んでいる人といえば、胡散臭いおじさんが、グラスをクルクル回しながら
「美しい煉瓦色で」とか、「プルーンのようなアロマが」とか、わけのわからない言葉を呟きながら、
「これはボルドーの世紀のヴィンテージなんだ」とかうんちくをたれている、
かなりウザいやつっていうイメージがないでしょうか。

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そういう人を見て、そういうやつとは関わりたくない、
ひいては、ワインを飲みたくないと心に誓ってしまったり。
あるいは、そういう知識がないとワインを飲めないのではないか、と思ってしまったり。

そういうイメージが蔓延しているのは、テレビのせいでもあるのではないでしょうか。
あのお正月にやっている、芸能人を格付していく某番組なんか、最たる例です。

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※番組批判ではないです。筆者はその番組が大好きです。

いや、ちょっとまってください。
例えば、日本酒を飲むときに、米の品種や精米歩合など、細かいことを気にするでしょうか。
せいぜい辛口・甘口の違いほどで、日本酒を選んでいますよね。

ワインもそのぐらいの軽い気持ちで飲んでいいのです。
品種や産地などの細かいところは、ソムリエに選んでもらえばよいのです。
(そのためにソムリエがいるのですから)

理由その③ 失敗経験

普段ワインを飲まない人でも、今までワインを飲んだことがない人はおそらくいないと思います。
(未成年やお酒が飲めない人は除いて)

では、なぜワインを飲まなくなってしまったのでしょうか。
こんな失敗経験はないでしょうか。

失敗経験その① 飲み方を誤った

飲み会などで、誰かがボトルワインを頼み、みんなでカンパーイ。
普段飲んでいるビールやハイボールの勢いで、ワインを煽り続け、
気付けば記憶を失くし、翌朝二日酔いで仕事にならない。
そして心にこう誓うのです。

「ワインは二度と飲むものか」

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ワインはビールやハイボールと比べてアルコール度数が高いお酒です。
日本酒のように、味わいながらチビチビ飲むのが安全です。

失敗経験その② ワイン選びを誤った

上述したように、ワインはピンキリです。
高いものから安いものまで、美味しいものから不味いものまで、様々です。

なんとなくでオーダーして飲んでみたワインが不味いものだった。
まあ、あると思います。
なぜなら、なんとなくで選んでしまっていますから。
それはもう博打です。

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じゃあ美味しいワインを選ぶにはどうすればよいのか。
その第1歩は、自分の好みを知ることです。

辛口が好き、甘口が好き、渋みが強いのが好き、酸味が強いのが好き、
自分の好みさえわかっていれば、あとはソムリエや店員に、
自分が美味しいと思えるワインを選んでもらうことができるのです。

まとめ

ワインはそんなに難しいものじゃないよ、ということが言いたかっただけでした。
次回以降の記事で、自分好みのワインを選ぶ方法をまとめていこうと思います。