おいしいワインを飲むためにコンサルファームで働く

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なぜ日本人がワインを飲まないのか?独断と偏見で分析

かなり主観的な意見ですが、筆者の周りで日常的にワインを飲んでいる人は極めて少ないと感じます。
果たして、日本人はワインを飲まないのでしょうか。
客観的な数字から、紐解いていきます。

ワイン消費量に関するデータ

OIV という組織が発表しているデータをもとに、国別のランキングを作成しました。

国別ワイン消費量ランキング

No. Continent Country Value
1 America United States 31,684
2 Europe France 27,114
3 Europe Italy 22,400
4 Europe Germany 20,200
5 Asia China 19,162
6 Europe United Kingdom 12,919
7 Europe Russian Federation 10,457
8 Europe Spain 9,850
9 America Argentina 9,416
10 Oceania Australia 5,380
11 America Canada 4,996
12 Europe Portugal 4,686
13 Africa South Africa 4,369
14 Europe Romania 3,818
15 Asia Japan 3,506
16 Europe Netherlands 3,416
17 America Brazil 3,112
18 Europe Belgium 3,000
19 Europe Switzerland 2,699
20 America Chile 2,433

2016年のデータ 単位:1000hl(ヘクトリットル)=10万リットル

上位には、アメリカやヨーロッパの先進諸国がランクインしています。
そして、15位には日本がランクイン。
アメリカ・フランスとは桁が1つ違っていますが、それでもなかなかの順位では?

国別一人あたりワイン消費量ランキング

続いて、一人あたりのワイン消費量を見てみましょう。

No. Continent Country Value
1 Europe Luxembourg 54.2
2 Europe Portugal 52.5
3 Europe France 51.2
4 Europe Slovenia 45.8
5 Europe Italy 43.6
6 Africa Seychelles 41.4
7 Europe Switzerland 37.7
8 Europe Croatia 33.6
9 Europe Austria 32.4
10 Oceania New Caledonia 32.4
11 Europe Belgium 31.9
12 Africa Sao Tome And Príncipe 31.8
13 Africa Namibia 30.3
14 Europe Sweden 29.2
15 America Argentina 28.7
16 Europe Germany 28.4
17 Europe Hungary 27.7
18 Oceania Australia 27.5
19 America Antigua And Barbuda 26.3
20 Oceania New Zealand 25
66 Asia Japan 3.2

2016年のデータ 単位:リットル 

なんと66位という結果に。
やはり日本人はワインをあまり飲まないという裏付けになっているのではないでしょうか。

日本人がワインを飲まない理由

ではなぜ日本人はワインを飲まないのでしょうか。
ここからは筆者の偏見の混じった主観的意見となりますので、ご容赦ください。

おおきく以下の3つの理由があると考えます。

理由その① 高いというイメージ

ワインを普段飲まない人が、ワインを飲むとしたら・・・と考えると、
フレンチなどの高級レストランではないでしょうか。

そこで、ワインリストを手にし、数万~数十万もする値段に絶望し、
「やはり俺はワインに手を出してはいけないのだ」と心でつぶやきながら、
一番安いワイン(もしくは二番目に安いワイン)を指差し、
「じゃあ、これで・・・」とつぶやくのです。

もはやワインとソムリエは悪魔のように見えることでしょう。

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しかし、ワインは世界中で作られており、その銘柄の数は100万を超えると言われており、
値段もピンからキリまであるのです。

そのような高級レストランで出されるワインは、ピン中のピンであることを忘れてはなりません。

つまり、ワインは高いものばかりではないのです。

理由その② 知識というハードル

ワインを飲んでいる人といえば、胡散臭いおじさんが、グラスをクルクル回しながら
「美しい煉瓦色で」とか、「プルーンのようなアロマが」とか、わけのわからない言葉を呟きながら、
「これはボルドーの世紀のヴィンテージなんだ」とかうんちくをたれている、
かなりウザいやつっていうイメージがないでしょうか。

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そういう人を見て、そういうやつとは関わりたくない、
ひいては、ワインを飲みたくないと心に誓ってしまったり。
あるいは、そういう知識がないとワインを飲めないのではないか、と思ってしまったり。

そういうイメージが蔓延しているのは、テレビのせいでもあるのではないでしょうか。
あのお正月にやっている、芸能人を格付していく某番組なんか、最たる例です。

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※番組批判ではないです。筆者はその番組が大好きです。

いや、ちょっとまってください。
例えば、日本酒を飲むときに、米の品種や精米歩合など、細かいことを気にするでしょうか。
せいぜい辛口・甘口の違いほどで、日本酒を選んでいますよね。

ワインもそのぐらいの軽い気持ちで飲んでいいのです。
品種や産地などの細かいところは、ソムリエに選んでもらえばよいのです。
(そのためにソムリエがいるのですから)

理由その③ 失敗経験

普段ワインを飲まない人でも、今までワインを飲んだことがない人はおそらくいないと思います。
(未成年やお酒が飲めない人は除いて)

では、なぜワインを飲まなくなってしまったのでしょうか。
こんな失敗経験はないでしょうか。

失敗経験その① 飲み方を誤った

飲み会などで、誰かがボトルワインを頼み、みんなでカンパーイ。
普段飲んでいるビールやハイボールの勢いで、ワインを煽り続け、
気付けば記憶を失くし、翌朝二日酔いで仕事にならない。
そして心にこう誓うのです。

「ワインは二度と飲むものか」

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ワインはビールやハイボールと比べてアルコール度数が高いお酒です。
日本酒のように、味わいながらチビチビ飲むのが安全です。

失敗経験その② ワイン選びを誤った

上述したように、ワインはピンキリです。
高いものから安いものまで、美味しいものから不味いものまで、様々です。

なんとなくでオーダーして飲んでみたワインが不味いものだった。
まあ、あると思います。
なぜなら、なんとなくで選んでしまっていますから。
それはもう博打です。

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じゃあ美味しいワインを選ぶにはどうすればよいのか。
その第1歩は、自分の好みを知ることです。

辛口が好き、甘口が好き、渋みが強いのが好き、酸味が強いのが好き、
自分の好みさえわかっていれば、あとはソムリエや店員に、
自分が美味しいと思えるワインを選んでもらうことができるのです。

まとめ

ワインはそんなに難しいものじゃないよ、ということが言いたかっただけでした。
次回以降の記事で、自分好みのワインを選ぶ方法をまとめていこうと思います。