【コンサル業界のはなし】コンサルは本当に激務なのか
コンサル業界に入るにあたって、最も大きな心配事は労働時間ではないでしょうか。
コンサル=激務とはよく言われることですが、実態はどうなのか、私1個人の見解を綴ろうかと思います。
コンサルは激務なのか
先に結論を述べると、コンサルは激務です。
もうそれは紛うことなき事実でしょう。
ではなぜ激務なのか、一体何がそうさせているのか。。
激務の理由① そもそも労働時間で評価されない
コンサルの仕事の評価は、労働時間ではなく、成果で決まります。
どれだけ徹夜しようが、休日出勤しようが、成果が無ければ仕事の価値はゼロなのです。
これはコンサル業界だけでなく、広告代理店やSIerなども同じことが言えますが、コンサルはプロジェクトベースで仕事をしています。
プロジェクトベースで仕事をしているとはつまり、明確に期限があって、その期限内に成果を出さなければならないことを意味します。
つまり、成果を出すまでは帰れないということなのです。(極論ですが)
逆に言うと、成果さえ出れば労働時間は少なくてもOKなはずです。
ですが、そんな場面はほとんど訪れません。
一体なぜなのか。
激務の理由② プロジェクトは遅延する
成果さえ出せれば、別に昼前に帰っても、休んでも許されるわけです。
しかし、そんなことは起こらないのがコンサル の世界です。
なぜならプロジェクトというのは必ずといっていいほど遅延するからです。
PMBOKによると「プロジェクトとは、独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために実施する有期性のある業務」と定義されます。
この「独自の」というのが非常に厄介なのです。
似たようなプロジェクトはあるでしょうが、完全に同じプロジェクトは存在しません。
つまり、プロジェクトの全てのリスクを予め想定し対策することは不可能なのです。
激務をどう乗り切るか
コンサル業界に入った以上、激務は受け入れるべきでしょう。
ですが、それで潰れてしまうのはとても悲しいことです。
実際私もこれまで何十人も潰れていく人を見てきて、また私自身も激務をこなしてきた中で激務を乗り切るために、潰れてしまわないために必要なことをまとめてみます。
行動面
生産性を極限まで上げる
自分ができる範囲の事は出来る限り効率化しましょう。
単純な繰り返し作業であれば、自動化できないか、あるいはツールなどを利用できないか検討してみましょう。
それはもちろん単位時間あたりの仕事量を増やすことが目的ですが、それだけではなく、上司に「お前の仕事が遅いから終わらないんだ」といった反論の機会を失くすためでもあります。
早めのアラート
どれだけ仕事を早くしても、こなしきれないぐらいの仕事量が降ってくる時があります。
その場合は、PMやTLのリソースプランに実現性が無いということです。
早めにアラートをあげましょう。ただし不足工数などは定量化した上で上司に話しにいきましょう。
そうしないと、自分の能力不足のせいにされかねません。
マインド面
自分の代わりはいくらでもいるという思え
どれだけ激務でも、どれだけクライアントからのプレッシャーが強くても、「自分がいないと回らないから」と働き続けてしまいがちです。
ですが、案外自分がいなくてもプロジェクトは進むものです。
しんどい時は休みましょう。
他責してもいい
時間が無いから、とか、環境が悪いから、などといった他責はコンサルには御法度です。
努力もせずに他責ばかりするのは社会人としてどうなのかと思いますが、自分の努力ではどうしようもない時は他責しちゃいましょう。
リソース管理ができていないのはリーダーやマネージャーの責任です。
まとめ
コンサル業界は激務です。そして、コンサルとは激務であるべきといった考えを持っているコンサルもかなりの数いると思います。
ただし、最近は働き方改革の影響もあり、労働時間の管理もしっかりしてきた印象です。
コンサル業界=激務の等式が崩れ去る日がもうすぐくるかもしれません。
(参考)おすすめ転職エージェント
アクシスコンサルティング
総合系コンサルティングファームを狙うなら、このエージェント一択!
↓ここから登録できます↓
リクルートエージェント
コンサルだけでなく、事業会社やベンチャーなど、幅広く転職活動したい方におすすめのエージェント
↓ここから登録できます↓
コンサルティングファームに転職するにはエージェント選びが重要
実際に筆者が転職を経験してみて感じたことは、エージェント選びって重要だということです。
筆者はこれまで2回、転職活動をしました。
1回目は3社からオファーを貰ったものの条件に納得いかず、内定を辞退し現職にとどまることとなりました。
2回目は社会人7年目の時で、自分なりに転職活動のやり方を工夫し、今度は納得のいく転職活動ができました。
本記事では、実際に筆者が行った転職活動の方法を紹介したいと思います。
そもそもコンサルティングファームへの転職手段とは?
主要な手段で言うと、以下の3つが挙げられると思います。
転職サイト
気軽に登録し、いろんな求人を検索できる一方、自分で情報を集めなければならず、これのみで転職活動を完結させるのは難しいです。
メリット
気軽
幅広く求人が見れる
デメリット
サポートが無い
転職エージェント
エージェントは殆どの人が活用するかと思います。
面接の日程調整や条件交渉などのサポートや、企業の情報、転職活動のノウハウなどの情報を提供してくれます。
その充実したサービスが無料で受けられるので、使わない手はないのですが、
エージェントの良し悪しが転職活動の成否を左右するので、エージェント選びは非常に重要です。
メリット
サポートが手厚い
具体的な情報を得られる
デメリット
エージェント選びに失敗したら地獄
リファラル
既存社員からの紹介制度を、リファラルといいます。
もし転職先企業に知り合いがいる場合にはぜひ活用したい制度です。
ただし、面接の日程調整や条件交渉などは全て自分でやらなければならないのと、紹介してくれた手前、内定辞退がしづらいデメリットもあります。
メリット
合格率がアップしやすい
デメリット
内定辞退がしづらい
サポートが無い
おすすめのエージェントは?筆者の考えるベストアンサー
転職の手段の主なところとして上記3つ挙げましたが、それぞれメリットデメリットがあります。
では、一体どれを活用すべきでしょうか?
結論としては、全て活用するべき!です。
それでは、具体的に説明していきます。
STEP① 転職サイトにまずは登録する
まだ転職を具体的に考えていない段階、もしくは転職は決めているがまだ動き出していない段階で、転職サイトに登録しましょう。
なぜなら、情報収集こそ転職活動のファーストステップだからです。
また、自分の市場価値を知れることや、転職活動へのモチベーションアップにもつながるので、ぜひ登録しましょう。
筆者がおすすめするのは以下の2サイトです。
必ず登録すべき転職サイト
ハイクラス向け転職サイト。
自分の市場価値を知るために、転職意思がなくても登録しておくべきサイトです。
幅広く求人を見たい人におすすめする転職サイト
圧倒的な求人数を誇る転職サイトです。
コンサル業界だけでなく、事業会社やベンチャーなど幅広く求人を見たい場合におすすめです。
↓ここから登録できます↓
STEP② 転職エージェントに相談する
「よし、転職活動するぞ」って気持ちになったら、転職エージェントに相談してみましょう。
自分の経歴やキャリアプランなどをもとに、的確なアンサーを提供してくれます。
その場でいくつか求人票がもらえるので、持ち帰って吟味しましょう。
総合系コンサルファームに絞っている人が必ず利用すべきエージェント
総合系コンサルティングファームに強みを持っているエージェントです。
持っている情報の質と量が、ほかのエージェントと段違いでした。
総合系コンサルティングファームを狙うなら、このエージェント一択だと思います。
↓ここから登録できます↓
幅広く転職先を探す人におすすめするエージェント
リクルートエージェント
コンサルだけでなく、事業会社やベンチャーなど、幅広く転職活動したい方におすすめです。
転職活動のノウハウを教えてくれたり、充実したサービスを提供してくれるので、初めて転職活動をする際は使ってみるといいかもしれません。
↓ここから登録できます↓
STEP③ 本命に伝手がある場合はリファラルで応募する
本命のファームが決まっている場合、かつ、そのファームに知り合いがいる場合は、ぜひともリファラルで応募しましょう。
リファラルのメリットは何と言っても合格率が上がることです。
その知り合いから、面接官となるマネージャーやパートナーによろしく言ってもらえるというのが強みです。
なぜ本命だけリファラルなのかと言うと、面接の日程調整などがとってもめんどくさくなるからです。
転職活動では数社並行して面接することになると思いますが、内定の時期を合わせなければならないので、
そこから逆算して各社面接の日程を組まなければならないのです。
その調整までやるのは大変ですよね。
STEP④ 本命以外は転職エージェント経由で応募する
STEP③で言ったように、併願先含め全てリファラルはしんどいです。
なので、本命はリファラルで応募し、それ以外の応募先はエージェントに任せましょう。
本命の面接スケジュールに合わせて日程調整してくれます。
まとめ
転職サービスをフルに活用し、転職活動を成功させましょう!!
日常会話で使ってはいけない!?知っておくべきコンサル用語集
コンサルタントという人種が特に好んで使う用語を紹介したいと思います。
コンサル業界では、共通語のように使われている言葉なので、コンサル業界に興味がある方はぜひ覚えてください。
ただし、間違ってもコンサル以外の人と話すときにはコンサル用語を使わないようにしましょう。
そういう戒めも込めて、今回はコンサル以外の人と話すとウザがられる度でランク付けをしてみました。
ウザ度☆☆☆ 友達失くすレベルのコンサル用語
MECE
コンサル業界では頻出の単語です。
Mutually Exclusive, Collectively Exhaustiveという英語の略語で、「漏れなく、ダブリのない」状態を指す単語です。
読み方はミーシー。ミッシーと言う人もいます。
ちなみにコンサル業界に1年以上いると、MECEではない状態のものを見るとアレルギー反応を引き起こすようになります。
AsIs・ToBe
AsIs(アズイズ)とは、現状の姿。ToBe(トゥービー)とは、あるべき姿を意味します。
コンサルの仕事とは、AsIsを分析し、ToBeを描き、実現する仕事です。
たいていセットで使われる用語なので、合わせて覚えましょう。
KT
Knowledge Transferの略語で、情報を伝達することを意味します。
たいてい、プロジェクトに途中から入ってきた人に、情報を引き継ぐことを意味します。
もはやKnowledge Transferとフルネームを聞いてもしっくりこない人が大勢いるでしょう。
それをさらにイニシャルに略してしまっているので、もう救いようがありません。
Nice to have
「マストではないが、あればいい」ものを示す言葉です。
たいてい上司が使いますが、上司が使ったとしてもちょっとウザいレベルの言葉なので、友達同士で使うとなおさらです。
使用例としては、
「このタスク、今日中にやっておきましょうか?」
「Nice to haveでよろしく!」
ウザ度☆☆ 周りと壁ができるレベルのコンサル用語
コンティンジェンシープラン
計画は順調に進まないものです。
もしもの時のために、リスクを想定し、対応策を考えなければなりません。
それがコンティンジェンシープランです。コンチプランと言ったりもします。
とにかく、コンサル以外の人に長すぎるカタカナを使うのは避けるのが吉です。
ファクト
意味はそのまんま、事実という意味です。
至ってシンプルな言葉ですが、コンサル以外でファクトという表現をつかう人種はいないでしょう。
コンサルは、あらゆる情報に対して、ファクトなのかどうかを疑います。
特に他人に対して使うときは気をつけなければいけません。
信頼関係を損ねます。
アジェンダ
会議の議題のことです。
コンサルの会議では、アジェンダが非常に重要視されます。
アジェンダのない会議は、コンサルにとっては時間の無駄なのです。
しかし、一般的に日本企業ではアジェンダの無い会議が山程あります。
会議をすること自体が目的なのです。
そういう企業では、コンサル嫌いの人が多数を占めています。
フィージビリティ
実現性という意味の言葉です。
主にプロジェクトの計画を評価するときに使う言葉です。
クライアントの言い値でスケジュールを引いてしまうと、フィージビリティの無い計画になってしまうので注意しましょう。
ウザ度☆ 話す相手によっては引かれるレベルのコンサル用語
コミット
最近は、ライザップのCMのおかげで市民権を得た言葉ではあります。
日本語で言うと「約束する」といった意味ですが、「守れなかったら責任とります」といったニュアンスが含まれています。
そのため、上の立場の人が下の立場の人に使うと、パワハラにもなりかねない言葉です。
プロモーション
一般的には、広告などの「販売促進活動」を示すことが多いですが、コンサル業界では「昇進」を意味する言葉です。
プロモーションの話は、時にセンシティブな内容なので、コンサル同士であっても使い方に気をつけましょう。
アサイン
コンサルはプロジェクト単位で仕事をしますが、プロジェクトに配属することをアサインといいます。
類義語にドナドナという言葉があります。
アベイラブル
アベイラブルとは、プロジェクトにアサインされていない状態を指す言葉です。
プロジェクトから開放されたという開放感から、長期休暇でバカンスに行ったり、知識のアップデートをしたりと自由に過ごせる期間です。
ただし、このモラトリアム期間が長く続くと、自分は社会から必要とされていないんだという気持ちに陥ってしまいます。
そして、もちろんこの言葉もコンサル業界以外では通じないので、使わないようにしましょう。
まとめ
以上、コンサル用語を紹介しました。
また思いついたらアップデートします!
【コンサルファームへの転職】ケース面接の攻略ポイントを例題で解説する
今回は、コンサル業界への転職にあたって、鬼門となりうるケース面接について記載しようと思います。
ケース面接とは?
コンサル業界の面接で、よく取られている面接の手法です。
とある具体的な事例を用いて、実際にその場で問題解決をしてみよう、というものです。
戦略系コンサルティングファームのものが有名ですが、総合系コンサルティングファームでもよく取られている形式の面接です。
ケース面接の流れとしては、
①問題の提示・読込→②シンキングタイム→③解答発表→④質疑応答→⑤面接官からのフィードバック
といったような流れをとります。
ケース面接の目的
以下のリンクの記事にて、面接官が評価するポイントの1つに、「コンサルタントとしての素養」があるかという点を挙げました。
面接での質問のやり取りだけでなく、より手っ取り早くコンサルタントとしての素養を評価するために、ケース面接が採用されています。
ケース面接で評価されるポイント
上記リンクの記事にて、面接で評価されるコンサルタントとしての素養とは、考える力と伝える力であると述べました。
したがって、ケース面接では解答の正解・不正解ではなく、解答に至るまでの考え方のプロセスが論理的かどうか、発表の内容はわかりやすく伝えられているか、を評価されることになります。
例題を解いてみよう
実際に例を用いたほうが伝わりやすいと思うので、例題を作ってみました。
ケース
あなたは、令和コンサルティングでコンサルタントとして働いており、 東京コーポレーションという化粧品の製造と訪問販売を手掛ける会社の担当をしています。
今回、東京コーポレーションの社長から、以下のような相談を受けました。
<社長の話>
最近、売上がどんどん減ってきているんだよ。
うちは化粧品1本でやってるんだけど、製品の品質には自信を持ってる。
製品が悪いわけじゃないから、やっぱり営業に問題があると思ってる。
常々営業の責任者には「とにかく訪問しろ。足で稼げ。」ときつく言ってはいて、
訪問回数は例年通りこなしているんだが、中々売上が上がらない。
営業の効率が悪いんだろうな。
そこで、あなたは営業部門の責任者と担当者にインタビューをしました。
<営業部門の責任者の話>
いやーこの間も社長にこっぴどく絞られたよ。効率が悪いとかどうとかって言われてもね。うちの営業は数うちゃ当たるがモットーだから。
いやー、でも売れないね。訪問販売ってさ、話すら聞いてくれない人も多いわけよ。まあ、それは昔からそうなんだけどね。
話さえ聞いてくれれば、うちの営業は話がうまいから、買ってくれると思うんだけど、最近は消費者も賢くなってきているし、簡単には買ってくれなくなってる気がするね。
あとさ、一昔前はクーリングオフってあったじゃない?あの時は売上落ちたよ。だって、契約取れても後から解除されちゃうんだもん。困ったもんだよ。
まあここ10年ぐらいは落ち着いてきたけどね。
さて、これらの情報をもとに、クライアントの問題を解決するための施策を提案してください。
解答例
では、解答を見ていきましょう。
解答のステップ① 問題を把握する
まずは、問題の原因を特定するところから始めます。
では、ここでいう問題はなんでしょうか?
社長が以下のように言っていました。
「営業の効率が悪いんだろうな。」
では、営業の効率とはなんでしょうか。
この例では、訪問販売をしている会社なので、営業の効率を以下のように定義してみましょう。
営業の効率 = 売上数 / 訪問数
解答のステップ② 問題の原因を特定する
では次に、問題の原因を特定していきましょう。
ここで大事なのは、MECEという考え方です。
MECEとは、漏れなくダブりなく分類できている状態のことを言います。
では、今回の例の「営業の効率 = 売上数 / 訪問数」をMECEに分類してみましょう。
まず、訪問販売のプロセスを考えます。
訪問してから売上を計上するまでに、訪問する→商談する→契約する→売上計上するというプロセスを踏むだろうと想像できます。
つまり「営業の効率 = 売上数 / 訪問数」の式を分解してみると、以下のような等式が成り立ちます。
では、等式のどこに問題があるか、営業部門の責任者の話から考えてみましょう。
商談数 / 訪問数
訪問した結果、実際に商談に持ち込めた割合を示しています。
訪問したとて、商談ができるとは限りません。
そもそも不在の場合もあれば、取り合ってもくれない場合もあるでしょう。
営業部門の責任者の話によると、
「訪問販売ってさ、話すら聞いてくれない人も多いわけよ。
まあ、それは昔からそうなんだけどね。」
とのことなので、最近起こった問題の原因ではなさそうです。
契約数 / 商談数
商談した結果、実際に契約までこぎつけた割合を示しています。
営業部門の責任者の話によると、
「話さえ聞いてくれれば、うちの営業は話がうまいから、買ってくれると思うんだけど、
最近は消費者も賢くなってきているし、簡単には買ってくれなくなってる気がするね。」
とのことでした。ここが問題のような気がします。
売上数 / 契約数
契約し、無事に売上として計上できた割合を示しています。
訪問販売にありがちですが、クーリングオフ制度で契約した後に契約を解除される場合があります。
営業部門の責任者の話によると、
「あとさ、一昔前はクーリングオフってあったじゃない?
あの時は売上落ちたよ。だって、契約取れても後から解除されちゃうんだもん。困ったもんだよ。まあここ10年ぐらいは落ち着いてきたけどね。」
とのことなので、こちらも最近起こった問題の原因ではなさそうです。
このように、要素を分類してみると、どこに問題の原因があるのかが特定しやすくなります。
解答のステップ③ 解決策を考える
問題が特定できたので、次は解決策について考えます。
ここでもMECEを意識します。
ロジックツリーを描いて考えると、論理の構造化ができ、論理的に解決策を導くことができます。
ロジックツリーのお題は、「商談において、契約の確率を高める方法は?」とします。
そのお題に対して、解答例ではヒト・モノ・カネといった切り口で構造化しました。
これはもちろんMECEであれば何でもOKです。
このように構造化することで、解決策が考えやすくなるのと同時に、
切り口がMECEであることで、思考の漏れやばらつきを失くし、説得力が増します。
解答のステップ④ 解決策を評価する
最後に、洗い出した解決策のうち、どれを提案すべきかを決定します。
解決策を決定するにあたっては、適切な評価軸を設定し、評価します。
解答例では、即効性・費用対効果・リスクといった評価軸を設けていますが、合理的に評価できるのであれば何を軸にしても構いません。
一般的には、QCD(Quality 品質、Cost 費用、Delivery 納期)や、会社の事業戦略などを評価軸にします。
また、できるだけ定量的に評価するのがあるべきですが、与えられた情報が少ないので、想定で評価してもOKです。
ただし、なぜこの評価をしたのかは答えられるようにしておきましょう。
以上、例題を用いてケース面接のポイントを解説しました。
これはあくまで解答例なので、これだけが正解というわけではありません。
もちろん、これよりも優れた解答はいくらでもあると思います。
まとめ
応募者のコンサルタントとしての素養を見極めるために、ケース面接が行われているという話でした。
準備が必要かどうかは個人差があると思いますので、一度例題なりを見てみて判断するのがよいかと思います。
(参考)おすすめ転職エージェント
アクシスコンサルティング
総合系コンサルティングファームを狙うなら、このエージェント一択!
↓ここから登録できます↓
リクルートエージェント
コンサルだけでなく、事業会社やベンチャーなど、幅広く転職活動したい方におすすめのエージェント
↓ここから登録できます↓
【コンサルファームへの転職】事業会社・SIer・第二新卒向けコンサルティングファームへの転職のススメ
今や転職なんて当たり前の時代。
新卒で事業会社に入ったけど、なんか違う。将来に不安。キャリアアップしたい。
でも、どこに転職しようか。。。
そんな方には、総合系コンサルティングファームをおすすめします!!
総合系コンサルティングファームへの転職がおすすめな理由
理由① 敷居が高くない
総合系コンサルティングファームは、実はそれほど敷居が高くないです。
戦略系コンサルティングファームのように、きらびやかな学歴や職歴が必要なわけでも、
英語がペラペラじゃないといけないわけでもありません。
実際に、総合系コンサルティングファームで働いていると感じるのは、様々なバックグラウンドを持っている普通の人ばかりです。
理由② 給料UP
大手の総合商社や広告代理店は別として、一般的な企業と比較してみても、総合系コンサルティングファームの給与水準は高いです。
一概には言えませんが、
社会人3年目までの第二新卒で入社すると、600万~700万ぐらい、
30代前半までの人で700万~900万ぐらい、
30代後半以降で900万以上(マネージャーランクだと1000万以上)はもらえるようになると思います。
理由③ キャリアが開ける
コンサルティングファームに入った後のキャリアも大きく広がります。
ファーム間の転職はもちろん、事業会社やベンチャー企業の主要ポストに就いたり、独立といった選択肢もあります。
理由④ 今は売り手市場
今は案件の数も多く、どこのファームも人手が足りないため、採用に積極的です。
このチャンスを逃すわけにはいかない!!
どういう人が採用されている?
どういった人が採用される傾向にあるのか。
筆者の所属するファームにおける面接官の評価コメントなどを見て、ある傾向があることがわかりました。
とてつもなく雑にいうと、コンサルタントとして活躍できそうだと評価された人が採用されています。
と言うのも、
普段の仕事をする上で、問題解決の意識を持って取り組んでいたことを示すようなエピソードが面接官に刺さっていました。
事業会社出身者の例
事業会社出身者の評価コメントを見てみると、とある業務上の課題を自分の所属している部門だけではなく、
会社全体やサプライチェーン全体、あるいは業界や社会全体の課題として捉え、あるべき姿を描けていたことを評価されていました。
SIer出身者の例
また、SIer出身者の評価コメントでは、システムだけではなくクライアントの業務改革をしたいといった意識や、
システム開発だけではなくプロジェクト全体のマネジメント意識・ゴール意識など、自身の仕事の範囲を超えた領域にも考えが及んでいることが評価されていました。
このように、普段の仕事をただこなしているだけではなく、問題解決の意識を持って仕事に取り組んでいるのか、といったところが、
コンサルタントとして活躍できそうかどうか、という評価に大きく響いてくるのだと思います。
どういう人が活躍している?
残念ながら、採用されたかといって、全ての人がコンサルタントとしてやっていけるかというと、そうではありません。
実力主義な業界ではあるので、すぐに業界を去っていく人もたくさんいます。
では、どういった人が活躍できるのか?
一言で言うのは難しいのですが、自分の弱みを認められる人だと思います。
おそらくコンサル業界に転職後、最初にぶち当たるのは、自分の能力の無さだと思います。
仕事ができない、と言っているわけではなく、事業会社とコンサル業界とでは求められる仕事の能力が違うのです。
そういった弱みを認め、1から学んでいける人がコンサルとして活躍できているように感じます。
年齢のリミットはあるのか?
厳密にリミットがあるかどうか定かではありません。
プレイヤーとして入るなら20代~30代まで、40代の方はマネージャーランクで入るのが一般的ですが、
40代でシニアコンサルタントランクで入っている人も多少いるため、年齢的なリミットはあまりないと考えていいと思います。
参考リンク
以下のページで、コンサル業界への転職を成功させるためのポイントをまとめています。
ぜひ参考にしてください。
まとめ
転職するならコンサル業界がおすすめだというお話でした。
とりあえず受けてみるだけでも面白いと思いますよ!!
(参考)おすすめ転職エージェント
アクシスコンサルティング
総合系コンサルティングファームを狙うなら、このエージェント一択!
↓ここから登録できます↓
リクルートエージェント
コンサルだけでなく、事業会社やベンチャーなど、幅広く転職活動したい方におすすめのエージェント
↓ここから登録できます↓
【コンサルファームへの転職】面接では何が評価される?面接で抑えるべきポイントまとめ
コンサル業界への転職にあたって、面接で抑えるべきポイントについてまとめます。
そもそも面接の目的とは?
面接には、以下の2つの目的があると考えます。
面接の目的① コンサルティングファーム側が応募者を評価するため
これは、言わずもがなだと思います。
コンサルティングファーム側が求める人材像に、応募者の経験やスキルなどがマッチしているのかを確認するために、面接を実施します。
具体的に何を評価しているのかは、この記事で後述します。
面接の目的② 応募者側がコンサルティングファームを評価するため
これは、意外と重要なポイントです。
転職って結構人生の一大イベントですよね。
転職の良し悪しで人生が変わると言っても過言ではないと思います。
なので、転職先選びは慎重になるべきだし、コンサルティングファーム側にも情報を出させるべきなのです。
また、自分側もファームを選んでるんだぞっていう上から目線の立場で面接に行くと、とても気楽になります。
コンサルティングファーム側が評価するポイント
では、コンサルティングファーム側は応募者の何を評価しているのでしょうか。
ずばり、以下の3つです。
評価されるポイント① 応募者のCANとのマッチ度
中途採用では、特に重要視されるポイントです。
書類選考が通ったのであれば、最低限の合格ラインはクリアしていますが、面接ではさらに詳細を確認されます。
応募するファームや部署によって、勝負すべきCANが変わってくるので、見極めが大事です。
具体的な質問例
・職務経歴を教えて下さい
・マネジメント経験はありますか?
・英語はどれぐらいできますか?
評価されるポイント② 応募者のWILLとのマッチ度
私の肌感覚では、7割ぐらいはこれに関する質問のような気がします。
コンサルティングファーム側から見て、応募者がそのファームでのキャリアパスを具体的に想像できるか、というところを確認されます。
求人票やホームページなどを確認し、応募するファームや部署のWILL(事業戦略や今後注力するソリューション)とマッチしたWILLを答えましょう。
具体的な質問例
・転職理由を教えて下さい
・なぜうちのファームを志望するのですか?
・転職後にどのような仕事をやりたいですか?
評価されるポイント③ コンサルタントとしての素養
面接で聞かれる質問のほとんどは、上記①と②を確認する質問です。
ですが、その質問の回答を通して、応募者のコンサルタントとしての素養をチェックしています。
ここでいうコンサルタントとしての素養とは、すなわち「考える力」と「伝える力」です。
考える力
質問に対する回答の中身を通して、応募者のロジカルシンキング能力を評価します。
回答した内容がロジカルかどうかは、結論に対してしっかりとした根拠があるかどうかで変わってきます。
例えば、「なぜコンサルタントになりたいのか?」という質問に対して、
「問題解決をしたいと思ったから」という回答では、なぜ問題解決したいと思ったかという根拠がありません。
では、この回答はどうでしょうか。
確かに、問題解決をしたいと思ったことに対しては、自分の経験をもとに語られており、しっかりとした根拠があるように思います。
ですが、その問題を解決したいなら、現職でやればいいのでは?と思ってしまいます。
「なぜコンサルタントになりたいのか?」という質問に対しての回答の根拠にはなっておらず、論理に飛躍があります。
では、この回答はどうでしょうか。
どうでしょうか?
「なぜコンサルタントになりたいのか?」という質問に対して、回答の根拠がしっかりしたような気がします。
これはあくまで例ですが、このように面接での想定質問に対して、ロジカルな回答を準備する必要があります。
ロジカルな回答の作り方は、ただただ「なぜ?」を繰り返すだけです。
上記の例でいうと、
「なぜコンサルになりたいのか?」 → 「問題解決したいから」
「なぜ問題解決したいのか?」 → 「現職の業務で問題を感じたから」
「なぜ現職じゃできないのか?」 → 「業界全体の問題であったから」
というふうに、「なぜ?」と自問自答し、論理のスキがないようにブラッシュアップしましょう。
伝える力
いくら論理的な回答を用意していても、伝え方が悪いと台無しです。
重要なポイントは、以下の3点です。
ポイント① 結論を先に言う
コンサルでなくても、皆さん社会人なりたての頃によく言われたのではないでしょうか。
質問に対しての回答は、一言目に結論、その後は補足として根拠を述べる。
これが鉄則です。
ポイント② 目次を言う
コンサル業界の頻出用語として、「アジェンダ」という言葉があります。
日本語で言うところの「議題」なのですが、コンサル業界では、必ず会議の初めにアジェンダを共有します。
過去に私の知り合いのコンサルタントがクライアントの会議に出席した際に、会議のアジェンダが決まっておらず、
「アジェンダの無い会議なんか会議じゃない。時間の無駄だ」といってブチ切れて出ていきました。
その例は極端ですが、コンサルタントとは、そういう生き物なのです。
つまり、つらつらと話し続けるのは、アジェンダのない会議と一緒なのです。
自分がこれから何を話すのか、前もって伝えましょう。
例えば、
「私は〇〇だと考えます。理由は3つあって、1つは〇〇です。2つ目は〇〇です。3つ目は〇〇です。」
このように話の展開が見えると、長い話でも聞いてくれます。
ポイント③ 自信を持って話す
コンサルタントは、クライアントの問題解決をリードしなければなりません。
そのためには、クライアントからの信頼を得られなければなりません。
面接では、コンサルタントとしてこの人はやっていけるかどうかを判断されます。
自信を持って堂々と話すことで、面接官からの信頼を勝ち得ましょう。
逆質問では何を聞けばよいのか
よく面接ノウハウを書いてあるページに、逆質問では自分のやる気を見せろ、とか、アピールせよ、などと書いてあります。
ですが、はっきり言って何を聞いてもOKだと思います。
冒頭でも述べましたが、面接をする目的の1つは、応募者側がファームを評価することです。
逆質問の目的は、応募者側がファームを評価するために、必要な情報を得ることなのです。
ただ、無邪気に何を聞いても許されるかといえば、そうではありません。
あくまで大人同士のコミュニケーションなので、以下のポイントは抑えるべきだと思います。
ポイント① 質問の意図を示す
当たり前のことですが、意図の無い質問はしないほうがいいです。
できれば、質問の後に質問の意図を説明するほうがいいですが、質問だけ投げかけてもOKです。
ただしその場合は、質問の意図が伝わっていなかった時に、答えられるようにしておきましょう。
ポイント② 空気を読む
本当は聞きたいけど、聞いていいのかな?と悩む、グレーゾーンの質問があると思います。
そこは、面接官の人柄や、それまでの場の雰囲気で判断しましょう。
実際、筆者も逆質問では「他のファームがいいと思ってるんですが・・」のようなことなどを話しましたが、 面接官の人柄やその場の雰囲気的に、マイナス評価はされないだろうという自信があったからです。
ちなみに、聞きにくい質問を聞きやすい雰囲気にするためのキラーワードがあります。
「転職先を本気で悩んでいます。」
この一言で、面接官は、うちを選んでもらいたいというマインドになるでしょう。
面接体験記
参考になればと、筆者の面接体験記を公開しております。
まとめ
今回、筆者が転職活動を経験して、意識したポイントや、重要だと思ったことについてまとめてみました。
コンサル経験者だけでなく、事業会社やSIerからコンサルティングファームへと転職される方の参考になればと思います。
(参考)おすすめ転職エージェント
アクシスコンサルティング
総合系コンサルティングファームを狙うなら、このエージェント一択!
↓ここから登録できます↓
リクルートエージェント
コンサルだけでなく、事業会社やベンチャーなど、幅広く転職活動したい方におすすめのエージェント
↓ここから登録できます↓
【コンサルファームへの転職】ベイカレントコンサルティング【面接体験記】
ファームについて
最近めきめきと成長をしている、日系の総合系コンサルティングファームです。
特徴としては、オファーの金額がものすごい高いこと(逆に不安になるレベル)と、プール型組織であることです。
プール型であるために、他のファームよりも組織としての意識が薄く、フリーランスのコンサルタントの寄せ集め集団のようなイメージです。
あとは、受付嬢がめっちゃかわいいです。
ただ、ベイカレントのコンサルタントいわく、本社にいることがまず無いので、そのメリットを享受できないそうです。
面接体験記
WEBテスト
言語と計数のWEBテストです。
ベイカレント本社の会議室で受けさせられます。
ありきたりなテストでしたが、不安な方は対策することをおすすめします。
1次面接
面接官
マネージャー1名
面接内容
①自己紹介
まずは、冒頭2分間ほど、簡単に自己紹介や職務経歴について説明しました。
②面接官からの質問
まずは、転職理由について聞かれました。
また、他にどの会社を受けているのか、と、転職先を選ぶための軸を3つ挙げさせられました。
3つという指定が来るとは思わなかったので、2つで良いですか?と聞いて、2つ答えました。笑
③逆質問
ベイカレントにはあまり知り合いもおらず、情報も無かったので、色々ベイカレントについて聞きました。
例えば、プロジェクト間の横のつながりのために、ナレッジだったりを蓄積しておく仕組みとかってありますか?と聞いたのですが、一応あるみたいでした。
結果連絡
2営業日後、合格連絡を受けました。
2次面接
面接官
パートナー1名
面接内容
①自己紹介
まずは、冒頭2分間ほど、簡単に自己紹介や職務経歴について説明しました。
②面接官からの質問
転職理由と、キャリアプランについて聞かれました。
ありがちな質問なので、普通のことを答えました。
それ以外は特に変わった質問はありませんでした。
③逆質問
後半30分ぐらいは逆質問の時間でした。
自分のキャリアプランについて、ベイカレントで実現できるかどうかを聞きたかったので、そのような質問をしました。
色々回答してもらったのですが、面接官の方が喋りだすと止まらないタイプの方で、面接官自身のキャリアの話などを延々と語っていただきました。
また、コンサルタントは専門家になるべきではない、といったようなことを仰っていたのが印象的でした。
意図としては、専門性を身に着けてしまうと、その領域で食えなくなったらコンサルとして終わるからといったニュアンスでした。
結果連絡
3営業日後、合格連絡を受けました。
3次面接(最終)
3次面接の案内があったのですが、ちょっと自分には合わないかなと感じたので、お断りさせていただきました。
オファー金額は気になったのですが。。
まとめ
面接については、普通に進みました。
ちょっとパートナーの方がクセ強めでしたが。
私は途中で辞退してしまいましたが、ベイカレントに入社した知り合いの話によると、他のファームよりもオファー金額が100万〜200万ぐらい高いようでした。
(参考)おすすめ転職エージェント
アクシスコンサルティング
総合系コンサルティングファームを狙うなら、このエージェント一択!
↓ここから登録できます↓
リクルートエージェント
コンサルだけでなく、事業会社やベンチャーなど、幅広く転職活動したい方におすすめのエージェント
↓ここから登録できます↓